ゆるヨガについて

経歴

東京の会社でホットヨガスタジオ立ち上げ業務に携わり、その後自由が丘店で店長として勤務

2007(平成19)年 結婚を機に仙台へ。長女を出産、親子ヨガ・産後ヨガ(託児付)を行う「ゆるヨガ」を主宰

2009(平成21)年 次女を出産

2011(平成23)年3月11日「東日本大震災」の際に自宅が損傷したため、遠縁を頼って山形県最上町に一時避難、「ゆるヨガ」の活動は一時休止

2012(平成24)年4月 栗原市花山に移住、同年8月三女出産。

2012(平成24)年       栗原市内の子育て支援活動において子育て中のお母様を対象にしたヨガ教室を開催

 

ヨガとは?

古代インドに端を発した修行法のことです。古代インドで用いられた言語、サンスクリット語で「心身を制御する」という意味が込められています。紀元前2500年前のインダス文明にその端緒をうかがうことができ、2世紀から4世紀の間にかけて体系化されていきます。

インダス文明における哲学は仏教の誕生に大きな影響を与えていきました。のみならず、バラモン教・ジャイナ教といった宗教にも影響を及ぼしています。それら宗教の修行方法として広まっていったのが「ヨガ」だったのです。

一例を挙げれば、仏教における修行法、「瑜伽」(ゆが)はサンスクリット語が中国に入ったときに音写したものがそのまま日本に伝わった(806年に唐より帰国した空海による)もので、感覚器官が自らに結びつくことで心を制御する心身集中法を指すのです。 

ヨガにおいて、心身を制御する上で大事なことは「バランスを保つ」ということです。体が柔らかい・硬い、誰かと比べて(ポーズが)上手い・下手、ということでは一切ありません。己(おのれ)を見つめ、心が発する声、体が求める声に耳を傾け、ありのままの自分を受け入れるために体をほぐし、緊張を解くことが目指す姿なのです。

その姿として「アーサナ」があります。これは「坐法・体位」を表す意味です。ヨガの教典においては84のアーサナが紹介されています。しかし心掛けたいのは瞑想のために安定した、快適で緊張をゆるめる座り方を推奨している点です。先述したように、ポーズの上手い・下手ではありません。自分の心と体にとって心地よい環境を生み出す一つの手法に過ぎない-ということを認識して欲しいと思います。

 

ストレスとヨガについて

  ヨガが世界的広がりを見せたのはインド発祥のものではありませんでした。

 ヨガの精神・動きを取り入れたアメリカの人々が現代的な要素を組み込み、発展させていったものが(特にアメリカの上流階級)に受け入れられ、世界各国に広まっていったのです。我が国では2004(平成16)年頃からフィットネスクラブでプログラムが導入され、都市部を中心にスタジオが設けられるなど急速に広まりつつあります。

なぜこれほどまでにヨガが広がりを見せているのでしょうか?

その答えは「ストレス社会」にありそうです。

現代アメリカでも自由経済の名の下、苛烈な競争に日々精神を酷使している人々が多数おります。そうしたストレスから心身を解放するために注目を集め、かつ人気が持続しているのがヨガなのです。我が国でも社会に進出する女性が増えたことで従来生じなかったストレスに心身をさらされることになりました。後述しますが、社会環境の変化に伴い、子育てによるストレスも母親の心身を苛むことになりつつあります。そうした日常と切り離し、心静かに己を見つめ直すことをヨガは目指しています。

 

子育てとヨガ

  私自身三人の娘を育てています。思い通りにならないことがほとんどですし、手間がかかることがたくさんあります。一番困るのが「自分自身の時間がとれないこと」。イライラして子どもに八つ当たり、というのは決して珍しいことではありません。

   しかし、子どもが寝静まった時間帯に一人ヨガに取り組むことで自己を見つめ直し、心の平静を取り戻すことで子どもたちのありのままを受け入れることができるようになります。母親の気持ちが安定することで子どもたちも本来の姿をさらけ出してくれるようになり、相互の結びつきが深まっていくように感じています。即ちヨガに取り組むことで母親としての心が安定し、結果的に子どもの心が安定することにつながっていくのです。